libra05's blog

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映画 スノーホワイト--「私がみんなの武器になるわ」

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蒸し暑い日が続いているこんな日には、白銀に輝く雪景色でも見て、心だけでも束の間の涼しさを感じたいものです。
今回は、そんなときにぴったりの作品を鑑賞しました。


eiga.com

  • 原題:Snow White and the Huntsman
  • 製作年 2012年/アメリカ
  • 127分


ちなみに、現在公開中である続編(前日譚)はこちら。
snow-movie.jp


大好きなディズニーで。そうでもないグリム童話で。シーズン3を鑑賞するか悩んでいるドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』で。『シュレック』(後掲)で。

これまでに、それぞれに違う色で光る白雪姫を観てきましたが、本作ではどんな彼女に会えるのでしょうか。


ちなみに、

タイトル及び主人公の呼称の日本語訳名は「白雪姫」が一般的である。しかし、Schneewittchenが“雪のように白い子”の意であることから、厳密に正確な日本語訳とするなら「雪白姫(ゆきじろひめ)」が正しい。
(<脚注は省略>Wikipedia)

とのこと。初めて知りました!ゆきじろひめ、って音の印象もかなり変わりますね。

こんなときに観たい

  • 困難に立ち向かう主人公に勇気をもらいたいとき
  • コメディなし・恋愛要素はほんの少しだけのおとぎ話のアレンジを楽しみたいとき

おすすめポイント

  • ともに心に影のある2人のヒロインの戦い!
  • ファンタジー要素(暗く怪しい森、妖精、白雪姫を助けてくれる動物など)

動物や妖精までをも魅了する清らかさはそのままに、自ら剣を持ち民衆の先頭に立つ白雪姫の姿は新鮮です。
ちなみに、『シュレックフォーエバー』*1では(たしか通信講座で華麗な武術をものにしていた?)格闘派の白雪姫に会うことができましたね。

あらすじ

ある平和な王国で雪のように透き通った肌を持つ美しい姫が生まれ、「スノーホワイト」と名付けられた。
彼女の母である王妃が若くして亡くなり、平和な日々は幕を閉じる。
王国を狙った侵略者との戦いに明け暮れるなか、王は謎の女性ラヴェンナに魅了され、彼女を新しい王妃として迎えることを決めた。しかし、王妃は王を殺し、魔力によって王国を乗っ取ってしまう。
城の塔に幽閉されながらも、美しく成長していたスノー。彼女は、その美しさゆえに王女に殺されることになったその日、塔からの脱出に成功する。
逃亡先で出会うさまざまな動物や人々によって助けられた彼女は、「王国の救世主」として女王に立ち向かうことを決心するが…。


以下、【続きを読む】より、感想(以下ネタバレあります)に続きます!


感想(以下ネタバレあります)

評価するっていうのはこのブログのコンセプトとは違う気がしていて、点数をつけることにやや迷いを感じています。
が、とりあえず今回もつけてみます。

ストーリー ・・・ 7点/10点

作品自体はアクション超大作と紹介されていますが、スノーたちの軍と女王が統率する国王軍との戦闘シーンはラスト30分のみです。
最後に、スノーが女王を倒した瞬間はややあっけなかったです。

白雪姫が戦いのために立ち上がる過程、そして、魔力を保つために、若さを求め続け、孤独と苦しみの中を生きる女王の孤独な戦いを詳らかに描くことに多くの時間があてられています。このため、結末の予想がついていても十分に楽しめました。

物語の序盤では「誰も殺せない」と言っていた心優しいスノー。一体どうやって戦いに向かっていくのだろう?と思っていました。
その後、助けてくれた人々に危害が加えられたり、毒リンゴで殺されたかけて、「女王を倒し、王国を取り戻す!」と変わっていくこと。そして、スノーのセリフ(今回の記事のサブタイトル)などを聞いた反乱軍が、彼女に呼応して奮い立ったこと。この展開は無理がなく、よかったです。
ただ、ウィリアムに自分からキスするのにはびっくりしました。

また、敵である女王ラヴェンナにも焦点を当てており、彼女が苦悩するシーンがたっぷりとあるだけでなく、それなりに悲惨な過去も語られています。単なる悪の存在にはしていません。
スノーと対峙するクライマックスでは、ラヴェンナのこんな切ないセリフが続きます。
「さあ仇を討つがよい」「(自分は)悲惨な世界にふさわしい女王」
彼女の生い立ちにもなんだか同情してしまう。だからこそ、苦しんでばかりの彼女がかわいそうで、ラストはせめて心穏やかに死んでくれればいいなと思いましたが、そうはいかなくて残念。

ということで、この作品は、単調な勧善懲悪のストーリーよりももっともっと面白く感じました

なお、予想以上に、ラブロマンス要素はほんのりとしかありませんでした。ラストに猟師エリックとどうにかなるかと思っていました!
素晴らしき男性陣(後掲「キャラクター」で触れます)がいる分、ここは物足りないと思う方もいるかもしれません。


演出 ・・・ 8点/10点

どの登場人物にも影を落としているそれぞれの悲しみを、静かになでるような灰色がかかった映像。そして、これに似合うシリアスな演出です。
コメディタッチがないぶん、王国に漂う閉塞感、白雪姫側・女王側ともに生死をかけた戦いの緊張感を結末までしっかりと感じることができました


音楽 ・・・ 8点/10点

劇中のBGMは特段印象には残っていませんが、Florence + The Machineによるエンディングテーマ(「Breath of Life」)は素晴らしかったです。

Snow White and the Huntsman - Florence + The Machine: "Breath of Life"


エンディングが始まり、ハスキーで低音な彼女の歌声を聴いたときに、「Florence + The Machineきたー!」と嬉しくなりました。ほんの少しのけだるさと意志の強さを感じる(つんとした)声が物語の雰囲気に合っていてとても良かったです。

なぜなら、女王を殺せたけど、スノーはやっぱり苦しかったのではないかと思うから。戴冠式のラストシーンもただの歓喜祝賀ムードではなく、とても厳かで、そこにはこれまで失ったものへの悲しみがカーテンのようにまだ引かれていた気がします。そんな、「ただのハッピーエンドではない」というところにこそ、Florence + The Machineをあてたのは絶妙でした。


キャラクター ・・・ 7点/10点

心優しく汚れのない白雪姫。妻を殺された猟師。姫を救えなかったことを後悔していたウィリアム。辛い過去の経験から、自分の魔力だけを信じて生きる女王ラヴェンナ小人や序盤で白雪姫を救ってくれる動物も。最後の直接対決に向けて、どのキャラクターも欠かせなかったと思います。

とくに、一番の主役だと思うラヴェンナがいてこその物語でした。
続編(前日譚)ではラヴェンナが主人公であるのにも納得。「いまはどっぷりダークサイドにいるけど、ここに堕ちてしまうまでには本当にかわいそうな理由があるのよ…」というのは、なんだかダース・ベイダーのようです。

また、上述のとおり、恋愛要素は少なめですが、ともにスノーを想うエリックとウィリアムのキャラクターの違いは、ちょこっと『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ*2のダニエル・クリーバーとマーク・ダーシーのようでした!マーク・ダーシー派です! 本作ですと、豪快でワイルドな男性と堅実で知的な男性、と言えるでしょうか。やはりタイプの違う男性2人がヒロインといい雰囲気になる、というのは観ていてキュンキュンしますね。

ウィリアムはてっきり『魔法にかけられて*3のエドワード王子のように「ヒーローかと思いきやスノーとは結ばれないちょっとかわいそうな存在」になるのかなぁと思っていましたが、そこまでは描かれていません。ウィリアム派だったので、スノーとエリックと結ばれるはっきりとしたシーンがなくて嬉しかったです。


キャスティング ・・・ 7点/10点

パニック・ルーム*4では、弱冠12歳ながら、胸に秘めている強さと静かな美しさを感じさせてくれたクリステン・スチュワートスノーホワイト役)。笑顔よりも少し悩ましい表情が似合うせいか、いつの間にか母親役を演じていたジョディー・フォスターに似てきたような気がします。

白馬にまたがり、先陣を切って城に駆けて行く姿はとても勇ましく、かっこいい! 
ドレス・ロングヘアーよりも甲冑・ポニーテール(ベリーショート)が本当によく似合う役者です。改めて、中性的だなぁと感じました。

ただ、本作ではやはり、自身の七変化の歴史また一つ刻んだシャーリーズ・セロンラヴェンナ役)に最も目を奪われるのではないでしょうか。
『モンスター』*5のぽっちゃり、『マッドマックス 怒りのデスロード』*6丸刈りに続き、老婆(そしてホーンテッドマンションのエントランスにある主人の自画像みたいに痩けて骨になっていく)という衝撃のビジュアルを披露してくれました。そして、どんな姿でもやはり美しいのです…このことにも毎回毎回驚かされます。




今回もdtvで視聴しました。そこでわかったのが、パソコンのせいで画面が暗くなっている可能性。もしそうなら、『ノウイング』がとにかく暗い!という記述は誤りですね…。

今回の記事は脚注が多くなってしまいましたTT 
ブログの書き方については、まだまだ試行錯誤を続けてみようと思います。そしてカテゴリーをそろそろ分けます!


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*1:eiga.com

*2:数年前はダニエル・クリーバー派だったのに、好みは変わるものです。そして制作が決まった続編第3弾では、ダニエルは登場しないという衝撃…。 eiga.com www.oricon.co.jp

*3:eiga.com

*4:ドキドキハラハラが癖になって3回くらい観てしまった作品です。 eiga.com

*5:ぽっちゃりで、くたびれたおばさん。初めて観たときはびっくりして「おおお」と声を上げてしまいました。 eiga.com

*6:彼女が演じた役では、フュリオサが一番好きです!無口な役が好みなのです。 wwws.warnerbros.co.jp