libra05's blog

映画を中心に、好きなものについて自由気ままに書いています

映画 ビューティフル・マインド--それは、真実をみつめる勇気 信じ続けるひたむきな心

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もう夏は終わっちゃうのかなぁ。
書いた記事を静かにあたためていたら、いつの間にか夏も終わりかけ。

さっと吹いた風が冷たくてびっくりしたり、公園では蝉の死骸さえ見なくなって、ショーウィンドウはもう秋冬物のディスプレイばかりになってしまいました。
過ごしづらい季節だったのに、終わってしまうとなると、なんだかいつも寂しいのが不思議。


さて、映画の前に、今回の夏もたくさん食べているアイスのはなしから。

ハーゲンダッツ ミニカップ『紫いも』

ある日。31日だからサーティーワン……という強い欲求を、ハーゲンダッツの『紫いも』へのさらに強い欲求でぺちゃんこにし、無事にミニカップにありつけました。
お芋の甘みって久しぶり。美味しいだけじゃなく、ほっとするような懐かしさも感じられます。

セブンイレブン限定販売の『ジャポネ<黒蜜きなこアズキ>』に比べるともっと淡い甘さで、疲れた夜に合いそう! おすすめです!


こちらは、2012年、2013年に発売して人気だったため、久しぶりに復活した商品で、期間限定の発売となっています。限定だなんて言わず、ずーっと置いてくれたら嬉しいです。

詳しい情報はこちらからどうぞ。↓
ニュースリリース|会社情報|ハーゲンダッツ Häagen-Dazs




それでは、もう鑑賞したのはずいぶん前になってしまいましたが・・・・・・今回鑑賞した映画について書いていきます。

作品紹介

A Beautiful Mind
※公開から約15年が経過していますが、公式HPがいまだに稼働しています! しかも、「IQ テスト」など、コンテンツの充実ぶりも素晴らしいです。

  • 製作年 2002年/アメリカ
  • 134分


学生時代から苦手な分野で、大人になった今では、日常生活でのちょっとした計算でも脳が(諦めて)ストップしてしまう質なのですが、最近妙に気になってきたのが「数学」。

数学を学んでみたら、もっと論理的に物事をとらえて咀嚼することができるのかも…。と、生まれて初めて気になる存在になっているのです。


そこから、なんとなく数学者を扱った作品を見てみたくなり、この作品を手に取りました。
ノーベル経済学賞を受賞した天才数学者ジョン・ナッシュの半生を描いた本作。これまでは大して興味もわかず、遠い遠い存在に感じていた数学者。彼は一体どんなふうに世界を見ていたのでしょうか。

あらすじ

天才と名高いジョン・ナッシュプリンストン大学院に進学し、独創的な論文を書き上げることに苦心していた。
時間の無駄だから、と講義は欠席。偏屈で不器用だから友人とも打ち解けられない。そんな不器用なジョンはライバルの活躍に焦った時期もあったが、いつも優しく応援してくれたルームメイト、チャールズのサポートもあって論文は無事に完成。
念願であった研究所の推薦を得ることができた。

単調な業務をこなすつまらない日常に、政府から秘密裏に依頼された暗号解読任務と愛する女性の存在が加わったことで、ジョンの人生はもっとも充実した時期を迎える。

しかし、彼を待ち受けていたのは、信じられないような現実だった。



以下、【続きを読む】より、感想(以下ネタバレありです)に続きます!

感想(以下ネタバレありです)

大変残念なことに、去年、ナッシュご夫妻はタクシー乗車中の交通事故で亡くなりました。
また、今作で描かれているナッシュ博士の半生は、あくまでも「物語のベースになっている」という範囲にとどまります。ストーリーの根幹となる部分にフィクションも含まれています。


ストーリー ・・・ 7点/10点

人生をかけた病とのたたかい
数学者ならではの考え方とか生き方、というよりは、一人の男性の壮絶な闘病がメインとなる作品だったなぁという印象です。(事前知識なく鑑賞したため、そのようなストーリーとは予想していませんでした。)
言い換えれば、「世界に名を轟かせた数学者」という一つの面を外したうえで、(フィクションが織り交ぜてはありますが)一人の人間が人生をかけて病とたたかったこと、妻と仲間がそれを支えたこと。そこが、この作品の見どころであると感じました。
今回知りたかった「数学者だから世界がこう見える」という部分は、色としては強くないかもしれません。会話や彼の突飛な行動、彼の偉業にはもちろん色が出ているのですが。


この世に存在しなかったもの
冒頭から始まる、変わり者で孤独な若き主人公ナッシュに引き込まれる作品ですが、違う作品に変化したかのようにストーリーが大きく動くのは統合失調症という病が判明したときです。
唯一心を許している親友のチャールズ(と途中から出てきたその姪っ子)も極秘任務も、統合失調症が原因の幻覚だった、という衝撃的な事実。
ジョンの受けたショックの大きさを思うと、自然と涙が出てきました。自分の大切な存在や仕事が、実はこの世に存在すらしていない、ということがどんなに悲しいことなのか。同じ状況になったら、何を信じればいいんだろう…と誰もが絶望するような状況です。

戸惑い、苦しみながら治療を続けるなかで、職を失い不安定になったジョン。落ち着いていた症状もまた表に出てきてしまいます。赤ちゃんも育てなければならない夫婦は、肉体的にも精神的にぼろぼろになってしまいました。
天才と言われ、新しい理論を打ち立て、やりたい仕事もできていたのに、どうしてこんなことに..と、夫妻に漂うむなしさと消えかかる希望が、自宅での静かなシーンにも表れています。


その後、病を持っているという事実を受け入れ、時が経ちますが、白髪のおじいちゃんになっても幻覚は消えません。日々、目の前に現れる親友の姿や彼らからの呼びかけを、ナッシュは(最初は「ほっといてくれ!」と抵抗し、)無視するのでした。自分の中だけで繰り広げられる幻覚との孤独なたたかいが延々に続いていたと思うと、胸が苦しくなります。

ジョンの心の中には、やっぱりチャールズたちが存在していたと信じたい、という気持ちの欠片がずっと残っていたのかもしれません。


かわいいおじいちゃん
晩年のジョンの様子を見て驚かれた方も多いと思います。ウィットに富んだおしゃべり、学生に行う講義も、若い頃のジョンには見られなかったものです。
見事に、人望の厚いかわいいおじいちゃんへと変貌を遂げていました。

「天才だからみんなとは違う」と周囲を見下し、「数学が得意という取り柄がなくなったら、俺には何もない」と泣いた青年時代(その悲痛な様子には胸を抉られるものがあります)。
そこから、紆余曲折を経て、やっと、「病気と愛する妻子と仲間と共に生きる、決して完璧ではない自分自身」を受け入れられたからこそ、穏やかな日々を送ることができたのだと思います。よかったねぇ…TT

「自分はこういう人間だ。だからこういう人間でいつづけなければならない」という苦しさから解放された彼がそこにはいました。それはまるで、荒波はもうやってこない、広い大海に出たようでした。
観ているこちらがホッと安心するシーンの連続の中で、「ノーベル賞受賞候補になっている」というニュースが飛び込んできます。それを聞いても、ジョークでからかってしまう余裕を持った、かわいいおじいちゃんのままだったジョン。最後の方は、終始ほのぼのモードでしたね。


脚色?
一つ加えるとするならば、作品として、すべての事実を描く必要はないですが、感動する方に持っていくための事実の脚色はなくてもよかったのかも? と思えたことでしょうか。

たとえば、ネットでさっと見たところでは、一時期離婚していたこと(そのようなストーリーだったとしても、彼女は彼を支え続けていたようですし、感動の度合いはそこまで変わらなかった気がします)。幻覚は大学院を卒業してから見られるようになったこと(これも同じく)。他にも、事実とは違う部分はあるかもしれません。

作品として成り立たせる工夫のために、また、当事者への影響を考えたうえでの配慮のために、と、様々な考えや制限があったのでしょう。
だとしても、公表したくない事実には触れないでおいた、というだけにとどめておいてもよかったのでは。
「感動させよう」という方向に持って行こうとしてない…? と思えてしまったのが(そう思ってしまうのが私のクセではありますが)ちょっと残念な点でした。

キャラクター ・・・ 7点/10点

本当にひどい悪党は出てこないんですよね。院生時代の友人もライバルも、みんな彼を心配し、支えてくれます。登場人物のなかでも、ずば抜けて素敵なチャールズがこの世にはいない人…というのは残念でなりませんが。

院生時代のライバルであるハンセンがマルフォイ的な役割を果たすような気がしましたが、大人になったらものすごい人格者になっていました。
ただでさえジョンは闘病で大変なのに、悪人までも登場したら物語が相当複雑になりそうですしね、とんがった若き日のハンセンは、学生時代のほどよいスパイスになってくれています。

演出 ・・・ 9点/10点

観ているこちらも信じて疑わないような、親友と極秘任務の存在。
病気を告げられた妻が彼の日々の足取りをたどり、幻覚であることを突き止めるシーンは衝撃です。全然気づかなかった…。
シャッターアイランド*1のように、こちらがまんまと騙される演出が光ります。思わず、「え、待って!どこから幻覚だったの!?」と声をあげてしまいました。

また、静かな音楽も、大学のキャンパスで見せる季節の変化も美しいです。周囲の世界とは違う、おっとりとした時間の流れを感じられる学び舎。そこでの四季の移ろいを観ているうちに、『いまを生きる』*2をぼーっと思い出していました。

キャスティング ・・・ 6点/10点

やっぱり1番好きなのはチャールズ役のポール・ベタニー*3です!

そして、ポール・ベタニーの妻であるジェニファー・コネリー!意志の強い雰囲気を生かした熱演っぷりを観れて嬉しかったです!ああいう眉毛に憧れてしまう。

主人公を演じるラッセル・クロウがぐったりしていると、どうしても呑んだくれに見えてしまう。今まで、喧嘩っ早い、荒っぽい役しか見ていなかったような気がするので、ちょっと新鮮ではありました。



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とんでもなく書きたいことが溜まっているのですが、もう少し早いペースを目指し、マイペースで更新していこうと思います。

ちなみに、この間摂取した作品…
君の名は。』 『ハドソン川の奇跡』 『ぼくと君の虹色の世界』 『パーフェクト・ブルー


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*1:結末はわかっているのに、定期的に観たくなる作品です。 eiga.com

*2:美しいキャンパスをのんびりと歩きたくなります…libra05.hatenablog.com

*3:軽口を叩くキャラが好きです。そして、『ウィンブルドン』は胃もたれの心配がないライトなラブストーリーとしてかなり好きです。 ciatr.jp eiga.com