libra05's blog

映画を中心に、好きなものについて自由気ままに書いています

映画「いまを生きる」の感想(と簡単なあらすじ)

いまを生きる [DVD]

いまを生きる [DVD]

(原題: Dead Poets Society)

「君らの歩き方を見つけろ
自分だけの歩み 自分だけの方角を
立派でも愚かでも構わん」

さっとあらすじ

型破りな新任の教師が、大人たちの抑圧下にいた生徒たちに「いまを生きる」素晴らしさを説く。
彼に感化された生徒は自分の意思で行動を始めるが..

感想(ネタばれあります)

閉ざされた空間と外界との融和

舞台となる全寮制の進学校には、ホグワーツのような陸の孤城感はありません。
少し自転車で飛ばせば、大学、好きな人の家にも行けます。
距離じゃないんですね。
学院に流れる厳格な空気が、外とのかかわりを断絶させてくるような感じなんです。

校則を破ってでも成し遂げたいことは外にある、という生徒たちが、好奇心や勇気を持って行動しはじめます。
最初はおっかなびっくりだったのが、自信もついて、次は躊躇なく外に出て行って..という循環です。
外の世界と生徒たちが徐々に融和されていき、悲劇の結末が訪れます。無理がないこの流れ、けっこう好きです。

閉じられた空間から外に羽ばたいていこうとする彼らに対し、いつの間にか、自分の息子たちの成長を嬉しく見守る心地になっていました。
健気なだけではなく、その姿の甘酸っぱいこと。「くーっやるねぇ」と何度言ったでしょうか。

ラブ・アクチュアらない

そして、全員集合で演劇鑑賞からの大団円をついつい期待してしまったのは、この映画が好きだからですね。

今回はそうはいかず、もっと現実的で胸をえぐるような結末へと物語は進んでいきます。
個人的には、そういう流れでよかったなと思います。

大人たちは敵なのか?

せっかく、いまを生きること、後悔なく自分がしたいことに情熱を傾けること、それが自由であることを知ったのに..と思うと、ニールが亡くなってしまったのはやるせないです。
大人たちは、さらに、生徒たちに圧をかけて、責任を教師に押し付けます。ひどい!

だけど、大人たちは敵なのでしょうか?

うーん。私は、少し違うように思えています。子どもである生徒たちの対極にいる、戦うべき相手という印象じゃないんですよね。
主人公たちは幸せなことに、人間が一生をかけても得られないかもしれない「いまを生きる意義」を知ってしまった。すでに大人たちを越えた先に行っちゃいました。
抑圧を続けていた大人には、もう彼らを今までのようにはコントロールできません。放校処分を振りかざしても、彼らの深い芯の部分はもう元には戻せません。
だから、彼らにとって大人たちはもう敵じゃないような気がするんです。

大人たちの事情が知りたかったな

また一方で、子どもを抑圧する大人にも、そうなるしかなかった事情があるはずです。誰も好きでなったわけじゃないですよ、あんなふうに。
そこの描写が少しでもあったらよかったなと思います。

わーっと泣いてしまったラストシーン

主人公たちは校長の制止を無視し、授業の途中なのに互いが共鳴するように机の上に立って、大事なことを教えてくれた教師に感謝の意を示しました。いつも怖がってばかりで、「モグラ」とさえ呼ばれていたあのトッドが誰よりも先に、机に立ちました。
彼らができる、精一杯の行動です。
いわゆる学園もののクサさは感じられませんでした。作品の最初から最後まで、彼らの目覚めが丁寧に描かれていたからです。このシーンが見れて本当によかった。
悲しみのなかに静かに希望の光が差し込んでいるようでした。

リピート鑑賞でもかみしめたいこと

リピート鑑賞するんだろうなあ。


・・・・・・初めての記事は探り探り書き流したせいか、とても時間がかかってしまいました。

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