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libra05's blog

映画を中心に、好きなものについて自由気ままに書いています

映画「HK 変態仮面」の感想(と簡単なあらすじ)

映画:コメディー
最近、続編が公開されたこともあり、気になってたこの作品。原作の漫画はちらっと眺めたことがある程度で、ほとんど読んだことはありません。それでも、じゅうぶーーーんに楽しんでしまいました!
 
それがこちら、「HK 変態仮面」です!

「覚えておけ、21世紀の現代、

変態こそ正義であることを!!!」

 

ざっとあらすじ

高校生である主人公は、ひょんなきっかけでパンティを被ったことで、両親から受け継がれた「変態」の力を開眼させ、「変態仮面」に変身できるようになる。
正体を秘密にしながら、学校、そして町の平和を守る日々を送っていたところ、学校を乗っ取ろうとする最強の敵が現れる。
 

感想 第1部(ネタバレあります)

少し下にも書きますが、この作品は、最初から最後まで、プロたちが本気で徹底して作った壮大なコント。
これに「おもしろかった」で応えるだけではもったいない!その本気に少しでも応えられるように、私も、とことん本気で感想を書いていきたいと思います。
(もっと早く記事を公開したかったのですが、その気持ちが強すぎて、感想の構成を練るだけでも相当な時間がかかってしまいました。)
 
変態仮面」の居場所はあるのか 
DCやMARVEL、ここのところのアメコミヒーローたちの人気っぷりは本当にすごいですよね。
 
さて、そんなヒーローもの戦国時代に、あえて、この「HK 変態仮面」を観る理由があるのでしょうか。
 
変態仮面ならではの居場所がそこにはあるのでしょうか。
 
もちろん、あります。大ありです!!
 
大あり!この気持ちを理由を挙げて強く伝えよう!という目標のもと、どこまでまとまるかわかりませんが、今回は「変態仮面を観るべき理由」を伝えることを意識して、自分なりの考えを書いていこうと思います。
理由1:ただただ、「お下劣」なだけ 
これまで見たコメディ(洋画)は、下品でグロくて、血ビシャー!吐いてオエー!もあったりして、楽しいけど食欲をなくす時がありますが、この作品はそう感じることが一度もありませんでした。
 
原作での設定・世界観、また日本人の笑いのツボが上記のものとは違う、ということは、もちろんベースにあるのでしょう。
さらに、この作品コメディのメインテーマはあくまでも「お下劣」で、グロさはなし。血もほとんど流れません。誰も吐きません。
(お下劣ということ以外には)びっくりするシーンがないので、身構えなくて大丈夫です。
 
また、変態仮面のビジュアルには、すぐ目が慣れます。むしろ、鈴木亮平がこだわって作り上げた肉体美に感動してしまいます。彫刻みたいです!
理由2:ただただ、壮大なコント
「目の前のことに流されず、ちゃんと自分の頭で考えて、疑問を持つこと」が大事。
 
もしも、この心がけを同じように大事にしている方がいたら、鑑賞中はその心がけを、パチンとスイッチオフにしてしまいましょう。
無論、心がけを意識せずとも、大丈夫です。もし、真剣に見よう!と気張ったとしても、開始1分くらいで「まともさを求めちゃいけないんだ」と実感させられてしまうから。
 
だって、とても真面目そうな刑事が、登場してあっという間に亀甲縛りになっているんです。でも、「なんでそんなことに!?」などと考えている暇もなく、亀甲縛りをしたSM嬢と結婚していてその子供が主人公で、と次の展開に…。
 
まるで、上昇せずに急降下から始まるジェットコースターのようです。
 
そして、このジェットコースター、ラストまでハイスピードで疾走します。急ブレーキや蛇行運転が入ることもなく、ただただおかしな展開の連続。
 
また、主要な登場人物はもちろん、画面で確認できる限り、誰もまともな人はいないのがこの作品の清々しいところです。役者が全員、わけがわかんない人たちになりきってくれています。
 
人を笑わせる/面白い気持ちにさせることって、とても大変で難しいこと。なので、感想の冒頭で書いた「本気」が、製作陣、役者にみなぎっている作品だなあと強く感じました。
 
あらゆる思考のスイッチをオフにして、寝そべってごろごろしながら、ふわーっと壮大なコントを楽しみましょう。
 
理由3:ただただ、いい人
敵/味方かかわらず、登場人物全員が愛すべき変な人たちなのですが、主人公の魅力については触れておきたいと思います。
尊敬すら覚える人格 
主人公は真面目で礼儀正しく、正義感が強い。そして、努力家で、一途。
文字で書いてみるとますます実感します。素晴らしい性格…。
 
そんな彼が、とんでもない親から受け継いだ変態の遺伝子による潜在的な力を発揮させる、そのための、いわばやる気スイッチが、「パンティ」だった、ただそれだけなんです。
 
変身時の、パンツをかぶり、網タイツをはき、股間だけ最低限見えないようにしている出で立ち以外、彼は実にできた人なのです。人として尊敬できるような性格だからこそ、変態仮面になってもなんだか応援したくなるんですね。 
 
そして、変身をしていなくても仲良くなったヒロインの愛子ちゃんにその変態ぶりを徐々に見せるようになります。 
 
それでも、愛子ちゃんがはっきりと彼に失望したのは、自分を残して逃げたと勘違いしたときだけです。
確かに愛子ちゃんも変な人なんですが、徐々に出てきた変態ぶりが受け入れられるのも、彼の素晴らしい人格があるからこそだと思います。
 
結末直前では、世界のために今履いているパンティをくれ、と正体が明らかになった主人公にお願いされ、恥じらいながらも渡せるヒロイン。すごい。
そして、これまで一途に恋してきた主人公の気持ちを想い、「よかったねえ」と喜んでしまいました。 
 
また、主人公(と愛子ちゃん)は、絵本の童話シリーズで読んだような、丁寧な言葉遣いで話をします。他の登場人物はふつうなんですけどね。ここ、個人的にとても好きです!
体だけが武器!
殺意を持って襲ってくる相手であっても、残酷なやり方は選びません。飛び道具も刃物も使いません。
 
「殺す!!!」と向かってくる相手に、「愛子ちゃんとプールに行きたいから死ねない!」と立ち向かい、自分の股間に相手の顔を相当程度強く押しつけるだけです。
変態仮面の攻撃で流血してしまったのは、股間に押し付けられたときに鼻に擦り傷を作られた、大金玉男(ムロツヨシ)くらいです。
 
この作品の限りでは、彼の攻撃の余波で街が破壊されることもないし、本当、地球やみんなに優しい戦い方をしています。 
 
ちなみに、殺す!と言った相手が強くて変態仮面が劣勢になったのを見ても、全くハラハラドキドキはしません。
もう、作品の前半あたりで既に、新たな敵が登場するだけで、「この相手はどう押し付けられるんだろう」という目で見てしまいます。
 
武器は基本的に必要ありませんし、脱ぎたてのパンツさえあれば、世界のどこでも変身できます。
もし現実にいたら、アメコミヒーローよりも活躍するかもしれませんよね。
 
 
 
さて、ここまで、お下劣・コント・主人公をキーワードに、変態仮面が独自の魅力を持ち、他のヒーローものに引けを取らない理由を書いてみました。
書きたいこと多くてあまりまとまっていないようにも思いますが、気持ちはだいぶすっきりしました。 
 

感想 第2部(ネタバレあります)

ここからは、さらにさらに自由な感想を書き流していきます。

なぜパンティなのか

絶対パンティじゃなきゃ駄目なんでしょうか。少し考えてみました。
 
◉ブラジャーはどうか

変態なら、ブラジャーでもいいかもしれませんが、目元が隠れてはダメだし、何を被ってるのかインパクトが薄くなるのもダメです。

◉ブルマはどうか 

ブルマも想像したけど、肌に吸い付くようなフィット感が、パワーに関係するようなので、これも適していないように思います。なんだか蒸れそうですしね。

 

レースが見えるのも可愛いですし、やっぱりパンティが良さそう!

 

変態であればあるほど強いわけじゃない!!
あまりストーリーに即さない形で感想を書いてきてしまいましたが、ここでラスト近くの印象に残ったシーンを紹介したいと思います。 
 
変態仮面だと名乗り、少し可愛らしい悪事を重ねる最強の敵、先生。
主人公は先生との戦いに敗れ、彼の変態ぶりには到底かなわないことを知り、「俺はノーマルなのか…」と傷つきます。
 
その後、最後の決戦のときに彼がたどり着いた答え。それは…
 
「先生ほどの変態ではないけど、それは強さには関係ない!」
 
あれほど自分の変態度が低いことに打ちひしがれていたとは思えない、すごく冷静なロジックを高らかに発表します。
 
落ち込み、冷静な判断ができなくなりがちな時ほど、上か下か、失敗か成功か、そういう一つだけの指標が結果に直結すると短絡的に考えてしまいがちです。あっさりとその考えに終止符を打てたあたり、「なんだこのオチ」というよりも、「よくそこに気づけたねえ」と変態仮面に感心した自分がいました。
 
発表された先生も「そのとおりだ」とニヤリと笑い、股間の押し付け合いのあと、まさかの普通の殴り合いに突入します。
 普通の殴り合いを見て感じました。確かに、これなら変態って関係ないな…と。
 
恥ずかしさを感じる?
相手に対し、「見ているこっちが恥ずかしくなる」こと、よくありますよね。
鈴木亮平清水富美加(ヒロイン・愛子ちゃん)に対しては、恥ずかしさを微塵も感じませんでした。他の役者もみんな、突き抜けた演技をしていますので、清々しいくらいです。
 
ただ、片瀬那奈(主人公の母・色丞魔喜)と安田顕(最強の敵・戸渡先生)に対しては、出てくるたびにどこか恥ずかしくなってしまう自分がいたのでした。
 
片瀬那奈は少ししか出てこないので、きっと慣れないまま作品が終わってしまったんですね。
初登場も唐突だったし、物語の冒頭でまだ脱力感傷モードに入りきれていないことも関係していそうです。
 
安田顕は、パンツをかぶった顔に、主人公のような仮面をつけていませんでした。その姿は衝撃的です。
顔に直にパンツ。そして、ピタッとしてないから、その隙間から時折、顔が見えるんですよね…。
 
そして黒い網タイツも履いていないんです。履いていた方が、突き抜けた「お下劣」として見れるのに、下半身はただパンツを履いているだけ…。変態仮面のような筋肉があるわけでなく、普通の体を出してしまっています。
こういう、変態仮面に比べたら、だいぶ残っている「普通の人」感。これが、劇中の設定から離れた、リアルな変態に見えてくるのです。
 
なぜでしょうか。このリアルな様子が、本当に恥ずかしくて、見ているといろんな気持ちが沸き起こりました。
 
 
とても面白かった「HK 変態仮面」。
ぜひ続編も観てみたいです!ただ、思い切って爆笑しながら鑑賞したいので、DVDレンタルを待つことになりそうです。
 

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